2010/10/14
「地鎮祭レポート」
「地鎮祭」は工事に先立ち、土地の神を祝って敷地を清め、工事中の安全と建築物が何事もなく永くその場所に建っていられることを願うお祭りです。 一般には神式で神主さんが行いますが、仏式・キリスト教式で行っても構いません。
(1) 地鎮祭当日までの用意 地鎮祭は工事に先立ち土地の神を祝って敷地を清め、工事中の安全と建物の末永い加護を願う祭りです。神式の場合、 神主が式を執り行うので、神社との打ち合わせが必要になります。施工会社と相談して神社の方と打ち合わせをします。 宗教や地域の風俗習慣の差によって多少異なりますが通常ですと、神餞(米・塩・山の幸3種、海の幸3種、畑の物3種、お神酒)を施主が用意し、神主さんをお迎えにあがります。
(2) 地鎮祭の流れ では実際の地鎮祭の流れを見てみましょう。 開始から終了までの時間は一般に30分から40分程度です。
1.神座の四隅に斎竹(イミダケ)を立ててしめ縄をめぐらし紙垂を下げます。
2.神饌(シンセン)米、塩、山の幸・海の幸と神酒を飾ります。
3.四方祓い(シホウハライ)米、塩、白紙敷地の中央と四隅にまきます。
4.鍬入れ設計者が鎌(カマ)、施主が鍬(クワ)、施工者が鋤(スキ)の順で盛砂を三度作業する仕草を行います。砂の山に3回、「エイ」の声とともに鍬(クワ)を入れ少し持ち上げるような動作をします。※声ははっきり元気良くが鉄則です。
5. 玉串を祭壇に供えます。玉串は神主様から両手でお礼をしながら受け取り時計回しに回して葉側を手前(枝元を神様側)にして供えます。そして、2度礼をして、2度手拍子して、1度拝む「二礼二拍手一拝」をします。
6. 上棟札(ジョウトウフダ)と鎮物(シズメモノ)を神主さんより頂きます。上棟札は建物の棟木に取り付け、鎮物は建物の基礎工事の時に建物のほぼ中央に埋めて下さい。 7. 最後にお神酒で清め終了となります。
(3) 神主様へのお礼 一般的には金額を明示してくれません。また、地域のよって相場のようなものもあります。 東京での一般的な例で言うと2~5万円と言ったところでしょうか? ただし、神主側でお供え物まで用意するということで金額を提示してくださる場合もあります。 また、神主様自ら車で来られるときは別に「お車料」を用意します。(3千円から1万円程度) ※熨斗袋の表は「御神饌料」「御初穂料」「御玉串料」と書きます。 今回は、M様からのご依頼で神主さんをご紹介いたしました。ご不明の点がありましたら何なりとお問い合わせください。
込山 巌