マーブルクレイフィッシュ（別名ミステリークレイフィッシュ）というザリガニ、ご存じでしょうか。実はこの生き物、“メスだけで増える”“１匹からでもうじゃうじゃ生まれる”という、とっても“クローン的進化”を遂げたザリガニらしいのです。最初の１匹がたっただけで、新しい仲間を次々と量産できるため、「ミニ軍団製造マシーン」などとも冗談めかして呼ばれることもあるそうです。
見た目は大理石模様（マーブル模様）の灰〜茶系で、水草や小魚、水生昆虫の幼生などを問わず何でも食べ、水草を切り散らすこともあるようです。さらに、水底の環境を荒らしたり、在来の小魚やエビ、ザリガニ類をエサ兼ライバルとして食い荒らしたり――まさに“スーパー雑食＋繁殖パワー”の持ち主。しかも、病気（いわゆるザリガニペストなど）を媒介する可能性もあるとされ、生態系への影響が懸念されています。
こうした理由から、日本ではこのマーブルクレイフィッシュは、2020年11月2日から 外来生物法 に基づき、 ミステリークレイフィッシュ は「特定外来生物」に指定され、飼育・譲渡・輸入・放流などが禁止されています。
だから、「ちょっと可愛い」「ザリガニ好きだし」くらいのノリで飼ったり野外に放すのは絶対にNG。もし「これってマーブル？！」と思うようなザリガニを見つけたら、そっと観察するだけにして、安易な持ち帰りや放流はせず、最寄りの自治体や環境省の外来生物対策窓口に相談するのが正しい対応だそうです！
